1920年代にイギリスにおいて、それまで主流であったOゲージ(縮尺1/43.5(7mmスケール)、軌間5/4インチ≒32mm)の半分の大きさとして登場しました。
OOゲージ(縮尺1/87(3.5mmスケール)、軌間5/8インチ≒16mm(後に16.5mm)は、当時の加工技術では小さすぎて満足に模型化することが困難であったため、製品の軌間や縮尺はメーカーによってバラつきがありました。
実物の鉄道において小振りな車体が主流であったイギリスでは当初の縮尺1/87(3.5mmスケール)を縮尺1/76.2(4mmスケール)に改めました。
しかしイギリス以外の欧米では縮尺1/87で製品化されるようになり、また「HOゲージ」という名称でも売られました。
バセット・ロークにより「OOゲージ」への呼称統一が図られましたが失敗し、後に縮尺1/76、軌間16.5mmを「OOゲージ」、縮尺1/87、軌間16.5mmを「HOゲージ」として縮尺と名称が分けられました。
日本の鉄道で多く使われる狭軌(1067mm軌間)の鉄道を縮尺1/87、軌間12mmとするHOn3-1/2(後にHOj(エイチオージェー)、HOs(エイチオーエス)、H0m(エイチオーエム)等とも呼ばれる)の可能性が1970年代に示唆され、
日本で主流となった16番ゲージに押されつつも一部の愛好者やメーカーで研究されましたが、実際に製品として登場するのは1980年代初頭でした。
また、Nゲージの登場後、軌間9mmの線路を用いたHOn2-1/2などが派生しました。
日本においては、Oゲージに代わって縮尺1/80、軌間16.5mmの16番ゲージが主流となりつつある中で、標準軌(1435mm軌間)の東海道新幹線の鉄道模型製品が縮尺1/87、軌間16.5mmで発売されたのが日本型HOゲージの始まりです。
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