HOゲージ レイアウトとショーティー

■レイアウトとショーティー

ショーティーは実際の車両を縮尺どおりに作った場合、小半径カーブを曲がる際に内輪差や外輪差が大きくなり、 レイアウトを作る際に線路端にストラクチャー・アクセサリー類を置けなかったり、小半径のカーブ通過が難しくなるため、 長さだけを縮尺よりも縮めたものです。
短縮化により小半径のカーブ通過が容易になり、小スペースでの運転が可能になるという利点があります。
小半径のカーブを曲がりやすくする目的の他、小型化によって構造の簡略化して価格の低減を狙った製品も多くあります。
OゲージやHOゲージ・16番ゲージでは本格的なスケールモデルが高価なため、年少者には入手しづらいきらいがあり、 それらのユーザーに初心者向けと題して、カツミやリマなどからショーティー車両とコントローラー、簡素な線路をセットにしたものが出回っていました。
日本においては、鉄道模型の主流がHOゲージ・16番ゲージからNゲージに移行すると、本格的なスケールモデルが入手しやすい価格で購入でき、 小スペースで運転できることから、ショーティーモデルが製品化され市場に出回ることはほとんどありませんでした。 HOゲージの入門用セットもNゲージの台頭とともに姿を消したので、ショーティーモデルの製品の供給は一時途絶えました。
海外においては、1980年代までショーティーが出回っていましたが、1990年代以後縮尺どおりの長さのものが多くなるようになってきました。 近年発売されはじめた細密成型のフルスケール車両では、最小半径(360mm)を通過できない場合もあります。
日本のHOゲージにおいては最初期の製品や入門用の車両、フリーランス車両を除き、かつてバンダイやイタリアのリマから発売されたO系新幹線以外はほぼ縮尺どおりとなっています。

レイアウトとショーティー



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