HOゲージ 天賞堂

■国内メーカー

天賞堂

当初は進駐軍相手に米国型を中心に扱っていましたが、その後パシフィック・ファスト・メール(PFM)を通じてアメリカに輸出していました。 その後、変動相場制の導入に伴い徐々に円高になるにつれ国内向けの比率が高まり現在に至ります。 現在では真鍮製鉄道模型は主に韓国で生産しています。
鉄道模型愛好家向けの製品のみならず、大阪の弁天町にある交通科学博物館の展示模型も手がけています。 過去には60年代のホンダのF-1マシンの真鍮製の模型やサンダーバードの模型を発売したこともあります。 また、89mmゲージの実際に石炭を燃やして走行するグレート・ノーザン鉄道のC1クラス車輪配置0-8-0のライブスチームの蒸気機関車やバッテリー駆動のAB10のように乗用模型を販売していたこともあります。 Roco社、Bachman社、ケーディー社の代理店でもあります。
かつて天賞堂製といえば宝飾品で用いられるロストワックス技術を利用した妥協を排したつくりの高級ブラスモデルの代名詞とされますが、 早くからエボナイト樹脂成形による車輌も生産していて、近年はBachman社と共同でプラスチック製の新幹線や蒸気機関車、電気機関車等、普及製品の製作、販売にも力を入れています。 プラスチック製(天プラと称されることもあります)やダイキャスト製の鉄道模型の販売は16番愛好家の裾野拡大に繋がると考えられますが、 高級ブラスモデルの代名詞とも言える天賞堂ブランドから販売されることに従来のブラスモデル愛好家からは戸惑いの声も聞かれます。
また、銀座本店4階のエバーグリーンでは中古品、委託品を取り扱っており、愛好家に中古品流通の場を提供しています。 ガラスケースに並ぶ商品は鉄道模型界の歴史を映し出しており、時折、戦前の希少品の出品もみられます。
2006年にはこれまでの歴史を扱った本も出版されました。



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